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英語のリスニング力を上げる

TOEICのリスニング対策を中心に、リスニング対策について記載していきます

リスニング~TOEICPart3&Part4の対策(②)

こんにちは!雲海です。

前回記事「リスニング対策のPart3&Part4の対策(①)」の中で紹介した記事には、Directionが流れている間に設問文を先読みし、かならずしも設問の音声に合わせて解く必要はない、ということが記載されておりました。

本記事では、この方法がPart3&Part4の対策になるということを成立させるために、考慮しなくてはいけない前提、問題点について考え、適切だと思う対策について記載していこうと思います。

 

[:本記事の構成]

設問文先読みがPart3&Part4の対策になるための前提

②問題は設問文が7~10秒程度で理解できることが前提となっている?

③問題文を7秒程度で理解する対策

 

①設問文先読みがPart3&Part4の対策になるための前提

多くの方がPart3やPart4の対策として、Directionが流れている際に設問を先読みすることを推奨しております。これは私も正しいと思います。しかし実際に勉強してみると

「Part3&Part4の対策として設問文を先読みすることを実践してみよう!Directionが流れだしたぞ。よしよし1問目はWhat does the speaker say is a problem?えっと意味は、何をスピーカーがsayして問題をいう?あれよくわかんなかったらもう1回問題文を読んでみよう。あ~あそういうことか、話者が何を問題だといっているのかってことか!!

次の設問よんでみよう。(ここらへんで放送が流れる)・・Questions 32 through 34 refer to the following conversation。やばい設問読み終わらなかった・・・」

 

上記の例のように設問文を正確かつ迅速に読めないと設問をすべて理解できないうちに英文が流れてしまいます。つまり設問文先読みがPart3&Part4の対策になるためには

設問文を正確にはやく理解できることが前提になります。

 

②問題は設問文が7~10秒程度で理解できることが前提となっている

具体的には、およそ20~30秒のDirectionが流れている間に、3問の設問を理解する必要がありますので、1問の設問を理解するのにかけていい時間は7秒~10秒程度になります。これはTOEIC500点~600点の間の人の関門になると思います。(以前の私がそうでした。)

 

③問題文を7~10秒程度で理解する対策

それではどのような対策をうてば、早く正確に設問を理解できるのかを考えていきましょう。以下の設問の例文を見てください。

・Who most likely is the speaker?

・What does the speaker ask the listener to do?

 

私の頭の中ではこんな感じになっております。

Who most likely is the speaker?

What does the speaker ask the listener to do?

 

全然わからないですね。英文を解釈しているのですが解釈の順番があるのです。

私のおススメは以下の順番で解釈することです。

①疑問詞

②動詞(動作)

③動作主体

Who most likely is the speaker?の例では①誰?とだけ頭の中で訳します。次に動作は②be動詞のisですね。~は誰?まで訳します。③でスピーカーは誰?となるので、

話者は誰かと聞いているんだなと訳せます。次のWhat does the speaker ask the listener to do?の例は少し文章構造が複雑になっています。①何を(他動詞がきそうだなと予想してます。)②askとdoが動作を表すのでWhatがどちらかの目的語になりそう、つまり

何を尋ねる(askだった場合)or何をする(doだった場合)のどちらかの訳になりそうです。③askは4文型でask 人 to do という型をとることを知っていれば、askの後にlisnerが来ておりますので、doの動作主体がlisnerで、doの目的語がwhatの疑問詞なんだとわかります。つまり話者はlistnerに何をするよう頼んだのかという訳になります。灰色の記載は、副詞のため文の要素になりませんので、もはやよまなくてよいです。

このように設問を正確に理解するためには、文の構造を見抜き、読まなくてよいところを省くことです文の構造を見抜くためには文法事項が頭に入っていることが必要です。また読まなくてもよい部分というのは具体的には形容詞や副詞などの文の要素(S,V,O,C)のいずれにもならない部分のことです。いずれにしても設問文解釈はリーディング力の範疇に該当するので、文法解釈が不可欠になります。文法解釈を最短で行うためにおススメなのが、「新TOEIC TEST文法 特急」と「総合英語 EverGreen」です。「新TOEIC TEST文法 特急」の良い点は、分量的にとてもコンパクトかつ出題率が高い問題をピックアップしている点です。この解説で分からなかった点を総合英語の文法書で補うという活用方法をすると効果的に学習できると思います。間違っても「総合英語 EverGreen」のような文法書の中に記載された、問題を一問ずつ順番に解いていくような使い方はしないでください。あくまでも文法の不明点を調べる辞典のような位置づけで活用してみるとよいでしょう。

 

 

 

以上です。今回の記事では、リスニングの設問を正確に早く理解する方法について紹介しました。皆様のTOEIC対策の助けになれば幸いです。

ではでは~